世界遺産にも選ばれ、日本の絶景として名高い合掌造り集落、岐阜の「白川郷」。そこから車で30分ほどの場所に、同じく世界遺産になっている富山の合掌造り集落「五箇山」があります。
こちらは白川郷と比べると希望が小さくこじんまりとしているのが特徴で、外国人観光客や大型バスの出入りも少なめです。五箇山は四季を問わず美しい場所で、どの季節もおすすめですが、今回は春夏の楽しみ方をご紹介します。
◼️日本が世界に誇る世界文化遺産”合掌造り集落”
富山県の南西端に位置する五箇山地方は、標高1500m級の山に囲まれており、冬には2、3mもの積雪がある豪雪地帯です。幻想的な冬の五箇山、そして紅葉シーズンなどもとても素敵で、四季を問わず魅力的な場所ですが、春〜夏は緑に囲まれ、条件が揃えば遠くにまだ雪が溶け切らないうっすらと白い山を望むこともでき人気です。
合掌造り家屋の由来は、屋根のかたちが拝むときに左右の掌を合わせた腕のかたちに似ているから。この建築洋式は五箇山と、岐阜県の白川郷とそのふたつの地域に隣接する一部の山間部にしか見られない独特のものです。
五箇山には飛騨高地から日本海へ流れる115kmの一級河川、清流庄川(しょうがわ)沿いの谷間に40の集落が点在しており、そのうちの2つ、相倉合掌造り集落と菅沼合掌造り集落が1995年(平成7年)、岐阜県白川郷荻町とともにユネスコの世界遺産に登録されました。
◼️お茶屋さん、お土産屋さん、展望台を巡ってのんびり
相倉合掌造り集落、菅沼合掌造り集落は、上述したようにいずれも規模としては小さなところなので、数は多くはありませんが、どちらにも軽食ができる飲食店やお土産屋さん、そして集落を一望できる展望台があります。
展望台までは少し距離がありますが、そこにはまさに、”あなたの心に残る絶景”があります。(このメッセージは相倉の展望台に書いてあるものです)五箇山を訪れた際にはぜひ展望台にも足を運んでくださいね。
また宿泊施設もあるので、一泊してここでの暮らしを体験してみるのもいいかもしれません。
◼️美しい緑と茅葺き屋根の絶景を噛み締める
春〜夏の五箇山は、美しい新緑に囲まれたのどかで日本らしい風景をのんびりと味わえる絶好の場所です。都会ではほとんど見ない大きな藤の木なども多く、自然の中に紫の花を見ることができ、どこか神秘的でもあります。
富山駅までは北陸新幹線で、そこからは車で1時間半もあれば五箇山まで行くことができます。雪の季節は車の運転や山場を歩く足元も心配なので少々準備が必要ですが、暖かい時期なら気軽に楽しむことができます。そこに向かうまでの広大な田園風景や、向こうに見える山の景色もとても素敵で癒されますよ。
家族や友達とはもちろん、1人で行っても楽しめますので、リフレッシュしたい方はぜひ旅先の候補に入れてくださいね。