福島県、会津東山にある、国の登録有形文化財第1号の宿、向瀧(むかいたき)。古くは会津藩指定保養所だった場所で、与謝野晶子や竹久夢二などの文豪にも愛された、国内でも非常に貴重な歴史ある温泉宿です。
いわゆる日本の”クラシックホテル”といわれるリストの中にその名前はないので、聞いたことがないという方も多いかもしれませんが、古いものや建築に興味のある方は一生に一度は行ってみてほしい素晴らしい宿泊施設です。
◼️増築を続け、様々な歴史を紡ぎながら美しく保たれる向瀧
明治、大正、昭和と、少しずつ増築を重ねてきた、木造建築の向瀧。館内には急な階段など少し不便に思える箇所もありますが、長い廊下に差し込む日差しや、天井、窓、扉、照明など、どこをとっても美しく、この建物が時を超えずっと残され続け、そしてこうして私たちが宿泊することができる状態であることが本当に素晴らしく、宿を守ってきた人たちへの敬意が止まりません。
◼️温泉は源泉100%かけ流し、追加料金なしの貸切風呂も
この旅館の主役ともいえる温泉は、すべて源泉かけ流し。いわゆる大浴場のほか、貸切で利用できる家族風呂も3つあり、すべて予約なし、追加料金無しで宿泊中自由に利用することができます。
◼️それぞれの客室でのんびりといただく夕、朝食
食事は、夕食・朝食共に、宿泊の客室でのんびりと。こづゆや鯉を使った料理など、会津の郷土料理をいただくことができます。宿泊中は専任の給仕の方がつき、居心地のよい丁寧な接客をしてくださいます。
◼️古き良き日本に触れる、特別な時間を
向瀧では、全室を予約で埋めることはせず、定員数の50%までにコントロールしているそう。ゲストにできるだけゆったりと過ごしてもらうための配慮だといいます。部屋数は全部で24室ですが、建築された時代が少しずつ違うこともあり、お部屋によって雰囲気も色々なので、ぜひ自分好みのお部屋を探してみてください。
また、お願いすると、大広間など客室以外の場所も見せてもらうことができますよ。
歴史ある建物は実際に生で見ると圧巻です。”日本の良さ”を改めて感じることができるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
・向瀧
福島県会津若松市東山町大字湯本川向200
2食つき平日25,650円(税込)〜